CD (2016) 'ポスト・メタル'とは字面から何となくイメージ出来るスタイルではあるが、明確な定義があるわけでもない不確かなカテゴリーともいえる。そんな中、RUSSIAN CIRCLESによる最新作は、「これがひとつの好例」として提示出来る予感に溢れている。2004年に結成、たった数年でTOOLやISISのツアーに帯同するなど、早くから注目を浴びる存在だった。 Brian Cook (SUMAC/ex.BOTCH)を迎え入れ現編成が完成してからの2nd作『Station』以降は、同郷出身のPELICANと共にいわゆるポスト・メタルのインスト勢を牽引することに。 欧米でのツアー時にはコンスタントに500-1,000人規模の会場を売り切るなど、最も実績を残しているアーティストのひとつだ。弦楽器の2人がルーパーや多くのエフェクト・ペダルとサンプリングを駆使することでトリオ編成とは思えないブ厚いレイヤー・サウンドを聴かせ、さながらグルーヴ・マシーンの パワフルなドラムが楽曲を引っ張る。インスト・バンドながらコンパクト且つ起承転結が明確な楽曲構成と耳に馴染み易いメロディを持ち合わせており、キャッチーな代表曲も多 い。2014年の『leave them all behind』に参加するかたちで初来日、東京と大阪で行った3公演で日本のファンも質の高いパフォーマンスと噂通りの実力を目の当たりにした。この 際のライヴは今では半ば伝説化している。これまでMatt Bayles(MINUS THE BEAR)やBrandon Curtis(THE SECRET...
CD (2011)
ややダークなテイストに重きが置かれた前作の雰囲気を感じさせながら、どこまでもリリカルにメロディを聴かせる抒情性とカオスの融合振りはさらに突き抜けた印象。これまでの作品の中で最もキャッチーな1枚と言っていい。ダイナミックなリズム・セクションの躍動感は、いわゆるポストロック勢の範疇に収まらない熱いロックの血を感じさせる。トゥールをも唸らせたバンド・アンサンブルは鉄壁の一言。特に強烈なライヴ・パフォーマンスを何度も目撃する欧米では、本作でのさらなるブレイクが確実視されている。アイシス、ペリカン、レッド・スパロウズ、モノらに続き/追い越す存在としてファンにアピールし得る内容。輸入盤国内仕様2011/10/26
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