12"EP (2015)
■昨年9月に発表の1stフル・アルバム『MAMA』が日本のアンダーグラウンド/ノイズ/エクストリーム・ミュージック・シーンにもたらした衝撃波は未だ引くことなく、増幅を続けている。プロデューサーにAtsuo(Boris)氏、エンジニアに中村宗一郎(ピース・ミュージック)氏を起用した本作は、文字通り2014/15年を代表する作品だ。11月の初ワンマン・ライヴを驚異的な動員でソールド・アウトを記録、以降もとてつもない本数とインパクトをライヴで見せ、収録曲のアップデイトは留まらない。
■そのアルバムと並行し、『MAMA』楽曲を先鋭音響家が再構築/リミックスするシリーズ企画『BODIES』も進行中。限定12EPアナログ盤をフォーマットに、第1弾は巨匠Justin K. Broadrick (GODFLESH/JESU/他)と現代ノイジシャンを代表するひとりDominick Fernow (VATICAN SHADOW / PRURIENT)がリミックス。第2弾は
NARASAKI (COALTAR OF THE DEEPERS/特撮、プロデュース: ももいろクローバーZ/ BABY METAL /他)氏と石原洋(WHITE HEAVEN / THE STARS、プロデュース:ゆらゆら帝国/OGRE YOU ASSHOLE/他)氏が'らしい'再構築を聴かせた。そしてここに発表される第3弾は、ENDONの持つ暴虐さと緻密さをある種最もストレートに浮き上がらせる仕上がりだ。
■A面は全世界ノイズ・シーンの頂点に位置するマエストロMERZBOWが担当。ハーシュと呼ぶにはあまりにも深く揺さぶる音圧が、耳のみならず音楽への気持ちをも裂いていく。B面はロウ・エンド/ベース音とビートをダークに操るエレクトロニック・ミュージシャンGOTH-TRADが、ENDONの暗黒面を強調。メンバーが持つ2xノイズ編制から更に上乗せする。
■凶暴なノイズを放つENDONと現代日本を代表するミュージシャン/プロデューサーの合作は、広く世界的に見ても事件性高し。無意味な音楽をBODIES(死体)に変えるプロジェクト!
2015/5/20